増えています!アデノイド顔貌の子どもたち


アデノイドとは?


アデノイドとは、鼻の奥の突き当りにあるリンパ組織のかたまり。身体の感染抵抗力を助ける役割があります。このアデノイドが大きくなり、鼻や耳に様々な症状を起こすことを、アデノイド肥大といいます。

アデノイド肥大と口呼吸


鼻呼吸の場合、外気は鼻毛フィルターにより、きれいな空気に調整されます。しかし、口呼吸は空気中の雑菌などが、そのまま器官や肺に入り込み、アデノイドが炎症を起こしやすくなります。炎症を繰り返すと、アデノイドの肥大が進み、さらに鼻呼吸がしにくくなり、慢性的な口呼吸へと繋がってしまいます。

アデノイド顔貌


このようなお顔のお子さん、見たことありませんか?
 
  • 出っ歯
  • 下あごが引っ込んでいる
  • 鼻が小さい
  • 二重あご
  • 唇が分厚い
  • むくんでいる印象

当てはまれば、アデノイド顔貌かもしれません。慢性的な口呼吸により、このような特徴のお顔のお子さんが増えています。


口が開いたままだと、顔かくずれてくる?!


口を開いていると、唇を囲んでいる筋肉(口輪筋)が弱くなります。口輪筋が弱くなるとそれを補うために、下あごの先端の筋(オトガイ筋)が過剰に働いてしまい、下あごを後退させます。つまり、下あごが引っ込んでしまうので、二重あごや出っ歯に見えてしまいます。
また、口輪筋は顔中の筋肉と繋がっています。なので、口輪筋が弱くなると顔中の筋肉も働きが悪くなり、本来前へ成長しないといけない顔は、重力により下へ成長します。
つまり、タレ目、豚っ鼻、口はへの字で、唇はボテっと、なんだか、平坦で立体感のないお顔になってしまいます。

口呼吸を改善すると、顔つきも変わる!


あいうべ体操などの、口輪筋と舌のトレーニングが口呼吸の改善に有効です。
口周りの筋肉が強くなることにより、舌を正しい位置に保つことができ、お口は閉じて、立体感のあるバランスの良いお顔に改善します。
「もともと鼻炎があるから」と口呼吸が当たり前になっているお子さんとても多いです。でも今からでも、しっかり治療とトレーニングをすれば、本来の鼻呼吸は取り戻せます。
ぜひ、あいうべ体操などのトレーニングを取り入れて見てください。



参考文献> 
口腔機能発達不全症対策 全身の発育を口から見る 口育/日本口育協会
床矯正・矯正治療の手引き/鈴木設矢

口を育てるブログ

離乳食のイメージは「大変」「めんどう」 よく言われたのは、 「がんばりすぎるとしんどいし、適当に」 でも、知らないまま適当にすることと、知った上で手抜きをするのとは、全く違うこと。 赤ちゃんの口の仕組みや、発達がもっとイメージできると「なんで?」と悩むことが少なくなるかも。 現在子育て中の歯科衛生士が、これは知っておきたかった!と感じた情報を更新していきます。

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