かわいいその寝顔、お口開いていませんか?

スヤスヤ寝ている赤ちゃんのお顔、日々の疲れが吹き飛びますよね。赤ちゃんにとっての睡眠は成長において、すごく大事です。そして、睡眠中の姿勢や呼吸も、口の発達に影響することがあります。

危険!睡眠中の口呼吸


日中起きているときのお口の中は、会話や食事により唾液が分泌されます。唾液はお口の中の汚れを少なくしたり、ばい菌をブロックしたりという効果があります。しかし、睡眠中は唾液の量が少なくなるので、口呼吸がクセになると、お口の中が乾燥し外気のばい菌などが身体に侵入しやすくなります。それにより、身体の免疫器官が炎症を起こしやすくなり、体調不良の原因になります。

睡眠中の姿勢


睡眠は毎日6〜10時間ほど、同じ体勢になります。成長期に、うつぶせ寝や横向き寝がクセになると、歯並びや骨が歪む原因になります。
また、頭がのけぞっていると口が開いてしまい、口呼吸もクセになってしまいます。

赤ちゃんの睡眠姿勢


生後1年間は、お腹の中にいたときの体勢(まんまる姿勢)が一番リラックスできるそうです。抱っこ紐の時でも、頭がのけぞっていたり足がブラブラだと、赤ちゃんの身体のどこかしらの筋肉が緊張してる状態です。まだ、口の筋肉も弱いため、より口呼吸になりやすいです。

頭の変形で、身体も歪む


赤ちゃんはまだ頭が柔らかいため、寝方により頭の形が変形しやすいです。
斜頭や絶壁は、顔の骨格の成長に影響し、歯並びが悪くなったり、将来の身体の歪みへ繋がります。

口呼吸させないような体勢で

首が座ってからも、頭をのけぞらないよう注意しましょう。抱っこ紐もこれから買われる場合は、まんまる抱っこがしやすいスリングなどが推奨されています。
また、のけぞり癖や向き癖がある場合は、赤ちゃんの呼吸を意識して、優しく頭を支えて修整してあげましょう。



赤ちゃんは、睡眠中に日中学んだことを頭にインプットするそうです。
脳の成長にも欠かせない子どもの睡眠。
しかし近年、子どもの睡眠不足が問題になっています。ちゃんと睡眠がとれていないと、自分の欲求がコントロールできなくなったり、癇癪を起こしやすくなるそうです。
   
子どもの成長のため、姿勢と呼吸を整えて、質の良い睡眠をサポートしましょう。

↑駄目な例です(*_*)

〈参考文献〉
0歳からの口腔機能と歯列の育て方/益子正範
口腔機能発達不全症対策 全身の発育を口から見る 口育/日本口育教会
床矯正・矯正治療の手引き/鈴木設矢

口を育てるブログ

離乳食のイメージは「大変」「めんどう」 よく言われたのは、 「がんばりすぎるとしんどいし、適当に」 でも、知らないまま適当にすることと、知った上で手抜きをするのとは、全く違うこと。 赤ちゃんの口の仕組みや、発達がもっとイメージできると「なんで?」と悩むことが少なくなるかも。 現在子育て中の歯科衛生士が、これは知っておきたかった!と感じた情報を更新していきます。

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