「受け口」なんでなるの?

上下の噛み合わせが反対になっている状態を、「反対咬合」いわゆる「受け口」といいます。

原因は主に4つ
  1. 上あごの成長不全
  2. 下あごの位置のズレ
  3. 口の悪いクセ
  4. 下あごがもともと大きい

は遺伝の場合が多いですが、1・2・3は口の機能不全や悪癖で起こります。つまり、赤ちゃんの頃から気をつけていれば、予防することができるのです。

原因1、上あごの成長不全

あごは噛むことで刺激が加わり、成長します。しかし、手づかみ食べや前歯で噛む習慣がついていないと、あごは小さいままです。さらに、歯は使わないと正しい位置や角度に伸びないので、下の前歯の内側に上の前歯が入り込んで、受け口になることがあります。

原因2、下あごの位置のズレ


下あごがズレる原因は「低位舌」です。
「低位舌」とは、舌の筋肉が弱く下へ落ちている状態です。(正しい舌の位置は上あごにくっついた状態です)離乳期に舌が使えていなかったり、飲み込むとき舌を突き出す癖(異常嚥下癖)があったりすると、常に舌で下の前歯を押しているので、下あごが前に出てきてしまうことがあります。

原因3、口の悪いクセ


生後6ヶ月頃までは見守りで良い場合が多いですが、長期に渡ると歯並びに影響します。
出っ歯や開咬(前歯が噛み合わず隙間が開いていること)になることが多いですが、その子によってクセにも個性が出ます。特にかみ癖(指噛み、爪噛みなど)は、力のかかる方向によって受け口になることもあります。






受け口は、歯やあご・身体のバランスにまで悪影響を及ぼします。また、お子さんのお顔の印象を大きく変えてしまいます。
早期ですと、簡単な装置や矯正で治ることが多いので、かかりつけの歯科医院へ相談してみてください。
また、離乳期からの意識で予防できる可能性もあります。赤ちゃんのお口の動かし方を見守りながら、離乳食を進めていけるといいですね。

〈参考文献〉
床矯正・矯正治療の手引き/鈴木設矢

口を育てるブログ

離乳食のイメージは「大変」「めんどう」 よく言われたのは、 「がんばりすぎるとしんどいし、適当に」 でも、知らないまま適当にすることと、知った上で手抜きをするのとは、全く違うこと。 赤ちゃんの口の仕組みや、発達がもっとイメージできると「なんで?」と悩むことが少なくなるかも。 現在子育て中の歯科衛生士が、これは知っておきたかった!と感じた情報を更新していきます。

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